英単語のすゝめ

 英語学習法や英語に関するあれこれ

あなたが欲しい“英語力”は?

大学時代は英語学習法について色々調べるのが好きで、ネットや本を読み漁った。

 

新しい学習法を知っては試しの繰り返し。

 

今でも英語の学習法について新しい本が出版されるとすぐに手に取る。

でも今はすぐにそれを試そうとは思わない。

色々な学習法を試していくうちに、“英語力”という抽象的で大きな括りの中の何を強化すれば、英語を使って自分が実現したいことが可能になるのかが分かったからだ。

 

 

大学時代は、英語というものにとにかく自信を持ちたかったし、英語力というものを自分でもどう定義していいのかわからないまま英語力というものを高めようとただただ躍起になっていた。

無限にある英語学習法に関する情報に流されすぎていた。

 

それこそ

・寝る前にバイリンガルニュースというPodcastiPhoneから流し、タイマー設定をして寝ている間も聴いていた。

TSUTAYAで洋画を毎月7本くらい借りてきてとにかく見まくった。英語字幕にして2度見たりもした。

・conversationexchange.comというサイト

www.conversationexchange.com

で知り合った日本在住の外国人とskypeで話したり、カフェで会ってお互いの言語を教えあったりした。

・Lang8という英文添削サイトで英語で日記を書いたりして添削してもらっていた。

 

 

挙げればキリがないけれど、ありとあらゆる学習法をすぐさま試していた。

 

 

様々な経験ができて楽しかったことしか覚えていない。

 

 

英語力が高ければ、読んだり聞いたり書いたり話したりできるけど、目的によっては全部一気にできる必要はない。徐々に他のこともできるようになればいい。

 

 

あなたは英語で何をしたいですか?

 

 

それによって選ぶべきことが変わる。

 

 

今の自分は英語で日常会話やビジネスの場面で会話ができるだけでいい。

話せる単語のスペルが書けなかったとしても気にならない。話せさえすれば。

 

 

 

そうなると洋画を見て学んだり、通勤電車の中でPodcastでリスニングをしたりするのがかなりの時間の無駄だと思うようになってきた。

 

 

今はもう、洋画=娯楽/通勤中のリスニング=暇つぶし 程度にしか感じられない。

 

 

英語のシャワーを浴びると英語ができるようになるというリスニング教材が多いけれど、これで英語ができるようになる条件は1日8時間以上英語を聴き続けること。よくイマージョン教育と呼ばれている教育法。

 

 

今の自分の英語学習の中心は、洋書。

 

 

ビジネス書を読むのが元々好きでKindleで沢山本を読んでいる。

ある日、大きな書店に行くと、洋書コーナーで自分が読んだビジネス書の英語バージョンが目に留まった。

日本語ですでに内容を理解しているから今度は英語でもう一度読み直してみようとふと思った。

 

 

まずは一冊だけ試してみようと、日本語版でもかなり話題になった『チーズはどこへ消えた?』の洋書を選んでみた。

 

 

▼Who Moved My Cheese?/Spencer Johnson

ビジネス書だけど物語形式で話が展開していき読み始めるとあっという間に終わってしまう。IBMApple、ベンツなどの世界トップ企業が社員教育で採用したと言われている本。変化が起きた時に人々はどう対応すべきか?一度成功を収めるとそれに固執しがちになる心理からどうすれば脱却し更なる幸せを得ることができるのかが描かれている。

Who Moved My Cheese?: An A-Mazing Way to Deal with Change in Your Work and in Your Life

Who Moved My Cheese?: An A-Mazing Way to Deal with Change in Your Work and in Your Life

 

 

日本語で1回読んでいるので、ストレスなく英語をどんどん読み進められた。

しかも、Kindle版で読むと単語の長押しで意味をすぐ検索できるのでその場で解決。

 

 

楽しくて楽しくて通勤電車でも家に帰っても夢中で読み進めた。

 

 

洋書に夢中になってから、変化を少し感じた。

 

 

頭の中が英語でいっぱい、という感覚。

同時に自分の中の語彙も増えている感覚。

 

 

日本語を介さずに英語で考えることができるようになっていくような気がする。

これなら自分の求める“英語力”を手に入れることができそう。

 

 

ちなみに今は次の本に突入している。 

英会話に使えるフレーズは英検3級!

英検3級の会話問題の部分は

英会話でも十分役に立つ。

 

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(16)の母と子のやりとりなんかは実際の会話でこのまま使える。

「今日テニスの練習じゃないの?なんでこんなに早く家についてるの?」

テニスの練習の部分を他のものに変えれば何度でも使いまわせる。

 

 

(17)は探し物をしているときにサッと使えるフレーズ。

探しているんだけどとわざわざ言わなくても「〇〇みた?」って言えば日本語でも何か探しているんだなって気付くよね。

 

 

(18)〇〇こぼした!って言う時。

「こぼす」という英語はspillという単語があるけれど、こんな単語思いつかないって場合が多々あると思う。

いつも使っている日本語を本当にそのまま英語に直そうとすると英検準1級、1級レベルの単語を使う必要が出てくる。

日本語を英語に直そうとしない意識が大切。

I got some ketchup on my T-shirt!

だったら簡単な動詞getを使うだけで済む。

英会話はこう言う方法で学んでいった方が早い。あ、こんな簡単な言い方でいいんだ!って。

 

 

(19)How do you like~? 〜はどうですか?の言い方。この後に続くものを色々変えれば、相手の感想を気軽に聞くことができる。

 

(20)人に許可を得る時。Can I ~?は1日に1回は必ず使うようなカジュアルなフレーズ。〜してもいい?みたいな軽〜い感じで。

 

英検の会話文問題の良いところは、

投げかけとそれに対する受け答えがセットになっているところ。

一方通行で会話が終わらないように受け答えも勉強できる。

 

こういった問題を使ってどんどん蓄積していけばわざわざ海外に行かなくても会話はできるようになる。

 

語彙学習でやらない方がいいこと

語学学習で1番重要視すべきものは

やはり語彙。

 

 

一にも二にも三にも語彙。

 

 

根本的な事を言うと、

文章は1つ1つの単語の集まりでできているし、話す時だって単語をどんどん並べて話している。

 

 

思い返せば学生時代は授業中は英文法の授業があったり、リーデーングの授業でも文法や構造理解中心の説明だったりで文法漬けだった。(日本の英語教育は思考力というより文章を読解するための理解力向上を重要視)

 

 

でもさっきの根本的な考え方からすると文法を知っていても単語を知らないとその文法を使う機会すらない。

 

 

だからやっぱり語彙。

まずは語彙の習得を目指すこと。

 

ただ、語彙の勉強は人によっては地道で辛いものかもしれない。

 

 

そこで1つアドバイスとしては、

英語=日本語

で覚えようとしないこと。

 

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植田一三さんのテキストを使い始めてその重要性を再認識した。

アメリカ留学していた時に先生に言われていたことと同じこと。

 

 ▼Vocabulary1000/植田一三

この類の単語テキストは多分他にない。英語で単語がすでに説明されてまとまっているので自分で英英辞典で単語を調べる必要がない。しかもその単語を使ったコロケーションが載っているので実用的。他のテキストと比べると少し高いけどその価値はあるテキスト。

 

英語=日本語で暗記をすると英単語本来の語感が養われない。使うときに適切な単語を使えない。

英英辞書なら、英語=日本語では分からないニュアンスを知ることが可能。

 

 

 

例えば「〜に従う」という英語を使いたいとする。

❶obey=〜に従う

❷observe=〜に従う

 

両方とも同じような意味を持っているが、英英辞典で調べると違いが分かる。

 

❶は、obey somebody/something to do what you are told or expected to do

⇨人に言われることに従うときに使う「〜に従う」

❷は、observe something to obey rules, laws, etc.

⇨法律や規則に従うときに使う「〜に従う」

 

というようにその語が持っているニュアンスが異なる。

 

英語=日本語で暗記をしていると当たり前のように英単語の使い方を誤る。

 

せっかく覚えても全く実用的ではないということを意味している。

 

だからなるべく英語=英語で暗記をして語感を鍛えること。

 

実は同じ読み方

同音異義語

知っているようで案外間違えたりするようなもの。

 

1.blew/blue blowの過去形/青

2.flour/flower 小麦粉/花

3.through/threw 通り抜けて/throwの過去形

4.pail/pale バケツ/青ざめる

5.passed/past passの過去/過去形

6.which/witch どっち/魔女

7.sail/sale 航海/特売

8.suite/sweet スイート/スイーツ

9.made/maid makeの過去形/メイド

10.air/heir 空気/相続人

11.flu/flew インフルエンザ/flyの過去形

12.won/one winの過去形/1

 

文字に惑わされずに発音することが大切。

英単語は意味と合わせて発音記号も覚えること。

発音が違かったら伝わるものも伝わらない。

 

単語を覚えるというより、単語を使うことを念頭において常に勉強を進めよう。

英語科教員が高校教師を辞めたワケ

学生時代から感じていたこと。

 

学校通ってるとやること多すぎじゃない?

あれもこれもやることあって全然1つのことに集中できない。

 

自分で勝手に勉強するから宿題とか絶対に出さないで欲しいし

予習してこいとかも言わないで欲しい。

朝学習とかで小テストとか出さないで。

 

ただでさえ他教科も勉強してるのに、英語だけでも、

英単語覚えてこいだの

教科書の文法構造を予習してこいだの

日本語訳をノートに書いてこいだの

明日は英単語小テストがあるだの

 

やること多すぎて、高校での英語の勉強は単なる作業でしかなかった。

というか、もう作業的にやらないと終わらない。

 

分からない単語を調べたついでに派生語を覚えたり反意語を覚えたり

教科書の英文を深く味わって読んだり

なんていう英語自体を楽しむことを一切する暇もない。

目の前のことを終わらせることで精一杯の日々。

 

 

分散しまくりで、何1つ集中できず、なにも覚えられていなかったんだろうな。

勉強した感満々で毎朝を迎えるだけで。

 

英語の先生にもよく言われてた。

「真面目に勉強に取り組んでいるのにお前はあんまり力が伸びていかないな」

大学受験も目指していたし、英語は子供の頃から好きだったから、

自分も相当悩んだ。

 

なんでだろーと思いつつも日々やることに追われあっという間に大学受験。

 

 

第一志望の大学に合格し、念願の教員免許も取得し私立高校(英語科)の教員に。

英語を教えること自体は楽しいし生徒の成長する姿を見られるのはとても感動的なこと。

 

でも、自分の生徒たちは、自分が高校生だった時の姿と一緒。

やり終えることに必死で本当に身に付けられていない。

 

学校の1番の問題点は生徒に自由な時間を与えないこと。

何か1つのことに没頭できるような暇を与えないこと。

 

 

英語も読解と文法が別々の科目として設置されていて、

同じ英語なのにわざわざ切り離して学ばせるし。

 

 

何年間も学校で英語を学んできても結局英語を使えない。

真面目に授業を聞いている生徒の方が実力は大してつかない。

むしろ授業中でも説明を聞かないで単語帳をずっと覚えている生徒の方が力は伸びる気がする。

 

あれこれ言われることを無視して削ぎ落とす。

単語帳を1冊覚え切ることに力を尽くす。

 

自分の授業中に話を聞かないで単語帳をひたすらやっている生徒を見ると

絶対お前は伸びるから、「頑張れ」と心の中で声をかける。

自分も高校時代、勇気を出して1つのことにああやって集中できていたらなぁと

思ってしまう。

 

学校で英語を教える意味ってあるのかな?って思って

高校教員を辞めた。

 

 

子供の頃から1つのことしかできなくて

成長するにつれてそれが障害になって

全然違う色んなことを同時進行できる人って羨ましいなぁと

いつも思ってた。

 

でも、今は1つのことに高い集中力を注いだほうが

大きな結果を残せると分かっているから、

必要なこと以外は全部捨てる。

 

▼エッセンシャル思考/グレッグ・マキューン

仕事だけでなく、勉強に関しても言えること。求めすぎると何も得ることはできない。 

 二兎を追う者は一兎をも得ず。

 

 

英語の勉強始めるぞ!で欲張り人間にならないために

よし、英語勉強するぞ!と気合いが入った時に

よくやってしまうこと…

 

  • オンライン英会話(今流行りの英会話の勉強法。格安だし24時間いつでもできるし)
  • 英文法の勉強のやり直し(学生時代に習ったこと忘れてるし、文法が正しくないと通じないでしょ?と日本人特有の英語への正確性を重視する)
  • 洋書を読む(英語は質より量だ!みたいのがよく言われる現代。。。分からない単語があってもとにかく読み進めていった方がいいという助言に従って読むけど…)
  • 洋画を見る(最初は英語音声+日本語訳で観て、次に英語音声+英語訳で観て、その後は… とりあえず観たってことで勉強した感)
  • NHKの番組を見てみる(NHKの教材は良質。)
  • TOEICの勉強(目標を持つのが1番。とりあえず受けてみるか)

 

まだまだ英語の勉強法は沢山あるので挙げればきりが無い。

インターネットさえあれば、世界中の大学の授業も無料で

見ることもできるし英語を学ぶには最高の時代。

留学しなくても自分で勉強して英語が話せるようになる時代。

本屋さんに行けば英語の本が溢れるほど売っている。

 

英語を勉強するというアクション自体はシンプルだが、

勉強方法の選択肢がありすぎるし、どれをとってみても魅力的。

 

リスニング

リーディング

ライティング

スピーキング

の4技能を伸ばすために上記に述べたような様々な手段をとる。

 

リスニングは、本に付属されているCDを聞き

リーディングは、洋書を読んで

ライティングは、

スピーキングは、

 

ってそれぞれわざわざ教材を準備して

細かく計画を立てて実行する。

 

忙しく勉強している割に気付くと案外自分の英語力は

そこまで伸びている気がしない。

 

 

教材はどれもいいものばかり。

しっかりと勉強時間や勉強方法も計画どおり進めた。

 

それなのに、なぜ?

 

 

 

人は「全てを同時にできると思っている」から。

中途半端に足を突っ込むとあれもこれも失うということを気づけていない。

何に全力を注ぐかをまず選択することから始めよう。